この人もiモード
2002年12月掲載
地方に行く機会が多いから、ケータイはドコモに限ります!
イラストレーターのみならず、エッセイスト、漫画家、ミュージシャンとしても異才ぶりを発揮しているみうらじゅんさん。「マイブーム」、「いやげ物」など、この人が発信源となった言葉も多い。ちなみに現在のみうらさんのマイブームは「とんまつり」とのこと。
「地方でやっているとんまな祭りをそう名付け、見物してまわっているんです(笑)。その他、仏像や天狗にもハマっていて、地方に行くことが多いので、ケータイはドコモに限ります。この前、長崎・五島列島の福江島というところに行った時も、俺のケータイだけ電波が入りましたからね」
ケータイを持ち始めたのは5〜6年前からだが、最初は気が進まなかったそう。
  「パソコンをはじめ、機械類はどうも苦手なんですが、周りの人に『連絡がつかない』って怒られちゃったので仕方なく買いました。でも、ほとんど自分からかけるだけ。普段は電源を切っていることが多いですね」
えっ、電源を切っていたら、ケータイを持っている意味がないじゃないですか?
  「いや、俺、バッテリー切れっていうのに異様な強迫観念を抱いているんですよ。いざ、っていう時に使えないとコワイでしょう? あと、どうせケータイにかかってくる電話なんて、飲みの誘いか仕事の催促ぐらいですから、つながんないほうがいい。でも逆に、自分がかけた時に相手の電話の電源がオフになっていると、スゲーむかつくんですけど(笑)」
   
公衆電話の「個室感」を、ケータイでも味わいたい
というわけで、ケータイはほとんど"一方的な意思伝達マシン"(笑)としての使用に徹しているみうらさん。よく使うシチュエーションは「飲みの招集以外にありませんね」とキッパリ。
「俺にケータイを持つように迫ったヤツらは、今頃後悔していると思いますよ。なんせ目の前に電話があるんだから、もう夜中の2時だろうと3時だろうと関係ナシに呼び出しまくる。それでまた、結構みんな出てくるんだから不思議ですよね(笑)」
一応、メールアドレスも持ってはいるが、これは
  「メール交換できないからって、仲間外れになるのがイヤだから」
とのこと。うまく文字入力ができないため、いったん紙にメモ書きして、それを見ながらメールを打っている、というのが泣かせる。また、iモードサイトについては、唯一活用しているのが、空港へ向かうリムジンバスの時刻表。
「これは海外や地方へ行く時、非常に便利。実は『ぐるなび』とかにも、いろんな店を知っていれば女の子にモテるかな、と思ってアクセスしたことあるんだけど、俺、よく考えたらグルメじゃなかったんだよね(笑)」
最後にみうらさんからケータイにまつわる提案がひとつ。
  「都会に住んでいると、ふと隠れ家みたいな場所がほしくなるんです。昔は公衆電話のボックスがあって、そこで密かな個室感が味わえたんだけど。だからケータイで電話をかける時用の、単なるガラス張りのボックスを街中に設置してもらいたい。『何のためにこんなものが?』と、確実に話題になりますよ」
だれがお金を出すのか、というのが一番の問題だと思うんですが…。でも実際作ってみたら、人気爆発で連日長蛇の列、なんてこともあり得るかもしれませんよね、皆さん!?

これまで使ってきたのはP203とN503i
愛機・N502itは、なんと一面キズだらけ。おまけにアンテナの 先まで外れてしまっている!
「ウチは異常にモノ持ちがいい家系なんです」ということで、これまで使ってきたケータイはわずかに2台。P203のほうは実はモックだ。「何でもとっておくのが好きなのに、機種変更の際にお店に取られてしまうというから、わざわざモックを100円で買ったんです」(みうらさん)。現在の愛機・N503iは買って半年ぐらいで、酔っぱらってカバンを放り投げた拍子にバックライトがつかなくなってしまった。着メロは自分で作曲した「ジェレミー」という曲にしているが「メロディーだけだと、ボブ・ディランの曲をパクったのがモロバレ」というのがイタい。

みうらじゅんさんからのメッセージ

俺の場合、「本業」っていうのがもうなくなってるんです。同じことばかりだと飽きちゃうから、次々にいろんなことをやってるだけなんですけど。いろんなアイデアっていうのは、地方にいる時に浮かんでくることが多いですね。東京では、何にしても誰かが仕掛けてる、っていうのがミエミエで、面白いことなんて何ひとつないですから。だったら地方に行って、何だかワケのわからないことを、無自覚的にやってたりするのを見る方が断然楽しい。例えば11月には、全国の地方自治体なんかが作っているゆる〜いキャラを集めた「ゆるキャラショー」というのをやったんですが、これなんかもスゴいですよ。まあ、いずれにせよ俺はもう、好きなことしかやらないっていう「グレート余生」に入ってるんで、それが面白い、っていう人には注目してほしいですね。






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